荷物

  にもつをおろすと
  少女が話し掛けてきた


    「どこへいくの・・・」
    「帰るのさ。もとの自分にね・・・」


  少女の顔に影がさす
  そして呟く


    「・・・帰るところがあるのね・・・
     私は遠い処へ行くの。二度と戻れないところへ・・・」


  少女は再び歩き始め
  僕もまた
  にもつを持って歩き始める


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